12月3日

相互協力義務違反についてのコピー

 

 

文字どおり,夫婦は協力し合わなければならないという義務です。夫婦2人が協力して婚姻生活を行っていかなければならないのであり,どちらか一方に押し付けるようなことは許されません。


また,これは,経済的な面でも同じことが言えます。どちらか一方だけが生活費を負担するといううようなことは協力義務に違反するおそれがあります。


もっとも,夫婦が必ずしも半分ずつ家事や家計を負担しなければならないというわけではありません。どちらがどの程度の負担をするかは,個々の夫婦の収入や生活状況によって異なってきます。


夫婦の一方が協力義務に違反した場合,他方は,協力義務違反を理由に生活費等を請求することが可能です。また,離婚原因を判断する際に,協力義務違反があったかどうかを考慮する場合もあります。